特許分類
IPC, FI, Fタームの関係
IPC分類
IPC(International Patent Classification) 国際特許分類
IPCの構成
<例>
G 11 B 20 / 18
セクション クラス サブクラス メイングループ サブグループ
<セクション>
・A 生活必需品
・B 処理操作;運輸
・C 化学;冶金
・D 繊維;紙
・E 固定構造物
・F 機械工学;照明;加熱;武器;爆破
・G 物理学
・H 電気
FI(ファイルインデックス)
IPC分類分類を日本の技術分野に合わせて日本的に分類したものである。
⇒ 従って、FIはIPCの利用を円滑にする手段として国内でのみ使用されるもので、国際的に使用されるものではない。
FIの構成
<例>
・IPC記号
G 11 B 5 / 10
セクション クラス サブクラス メイングループ サブグループ
・IPC記号+分冊識別記号
G 11 B 5 / 10 A
セクション クラス サブクラス メイングループ サブグループ 分冊識別記号
・IPC記号+展開記号
G 11 B 20 / 12 ,103
セクション クラス サブクラス メイングループ サブグループ 展開記号
・IPC記号+展開記号+分冊識別記号
G 11 B 20 / 18 ,540 D
セクション クラス サブクラス メイングループ サブグループ 展開記号 分冊識別記号
<セクション>
・A 生活必需品
・B 処理操作;運輸
・C 化学;冶金
・D 繊維;紙
・E 固定構造物
・F 機械工学;照明;加熱;武器;爆破
・G 物理学
・H 電気
・広域ファセット
*広域ファセット分類記号は、
IPCの複数のセクションに亘る特許出願等の発明のまとまりに対して付与されます。
他方、広域ファセット分類記号は複数のセクションに亘って横断的に付与されます。
例えばZHVは、ハイブリッド自動車に関するものであり、B60K、B60L,F02D、F02N,F16H、G01F,G01R、H01M、H02J、H02K、H02M、H02Pに適用されます。
FIの構成
Fタームは、「テーマコード(英数字)5桁」+「観点(英字)2桁」+「数字2桁」にて構成さ れる。
「観点」とは、その下に展開される複数のFタームを取りまとめる概念であり、一般的 な観点の例としては「目的」、「機能」、「構造」、「材料」、「用途」、「製造方法」等が挙げられる。
<例>
5D044 DD 11
テーマコード 観点 数字
2E110 GA 03 .W
テーマコード 観点 数字 付加コード
<例>
3C707 AS11 ...テーマコード + 観点 + 数字
前2桁: テーマグループ
前5桁: テーマコード
Fターム: 「テーマコード(英数字)5桁」+「観点(英字)2桁」+「数字2桁」
IPCとFIとの関係
構成の比較
IPCの構成
 IPC構成 |
| FIの構成
 FI構成 |
|
階層関係
IPCとFIの細分化の概念で、
IPC,FI,Fタームにはいずれも、階層という概念が採用されている。
<例>
IPCとFIの細分化の概念。IPC第6版の G11B20/18 と、FIの G11B20/18,542D との関係。
 IPCとFIとの関係 |
Fターム(File Forming Term)
FIの中で、関連した技術FIをひとまとめにして、これを多観点(目的、製造方法、構造、材料等)に再区分したもの。
・国際特許分類(IPC)は、単一の技術的観点を中心に展開。
・Fターム: 多観点を中心に展開。 種々の技術的観点(目的、用途、構造、材料、製法、処理操作方法、制御手段など)からIPCを所定技術分野毎に再区分、あるいは細区分したもの。
<Fターム・グループ>
2B 2C 2D 2E 2F 2G 2H 2K 2N
3B 3C 3D 3E 3F 3G 3H 3J 3K 3L
4B 4C 4D 4E 4F 4G 4H 4J 4K 4L 4M
5B 5C 5D 5E 5F 5G 5H 5J 5K 5L 5M
⇒ 各テーマグループをクリックすると、詳しいテーマ情報が表示される。
⇒ テーマコード別テーマ名(要約)
⇒ テーマグループ別テーマコード、テーマ名(詳細)